総務省統計局統計調査部消費統計課2018年の家計調査から、どのような層がうなぎを食べているのかを見てみます。
2人以上世帯の世帯主を年代別で区切った場合、非常にきれいな右肩上がりとなり、高年齢ほどうなぎを食べている状況がわかります。調査データによると、うなぎ消費額7割以上を60歳以上の高齢世代が占めていることになり、平均して年に1回以上はうなぎのかば焼きを購入していることがわかります。
江戸時代に書かれた図絵には露店風に描かれたうなぎ蒲焼屋が多くみられますが、この頃からうなぎ蒲焼は高級品でした。現在の価格で4000~5000円はしていたようです。いまのシニア世代にとっても、うなぎは子供の頃からずっと高価で贅沢な食べ物でした。
高度経済成長期生まれにとっての「ごちそう」としては、ステーキやすき焼き、お寿司などがあげられるかもしれませんが、シニア世代にとってうなぎ蒲焼は「ごちそう」を代表する満足度の高い食べ物なのです。