お歳暮を贈る前に知っておきたい「贈ってはいけないもの」とは?

年末に、お世話になった方へのお礼として贈る「お歳暮」。感謝の気持ち込めて渡すことで、相手に気持ちが伝えることから、親しい友人や家族だけでなく、取引先相手に渡す企業も多いのではないでしょうか。

しかし、何でも渡せばいい訳ではありません。お歳暮として贈ってはいけないものがあり、選択を間違えると関係性が崩れてしまう恐れがあります。

どんなものがお歳暮として贈ってはいけないものなのか、詳しい内容を解説していくので、参考にしてみてください。

お歳暮を贈る意味とは?

そもそも、お歳暮は日頃からお世話になっている方へ、今後とも末永いお付き合いをお願いしますという意味を込めて渡す、お礼の気持ちです。

年末に渡すことで、1年の締め括りとして、翌年のお付き合いも引き続きお願いしますという意味を込めて贈るため、ビジネスシーンでも重要な役割があります。

起源は江戸時代まで遡り、年の暮れに長屋の大家さんや取引先に対して、「日頃お世話になっています。」という意味を込めて、商人や店子が贈り物を持参したことがきっかけとされているほど、伝統的なものです。

そのため、相手がもらって嬉しいものを考えて、お歳暮の中身を検討する必要があります。その中でも、贈ってはいけないものを事前に把握しておかないと、マナー違反になる恐れがあるので、事前にチェックしておきましょう。

お歳暮で贈ってはいけないもの

日頃からお世話になっている方へ、お礼の気持ちを込めて贈るお歳暮ですが、中には贈ってはいけないものがあります。

どんなものがお歳暮として贈ってはいけないものなのか、詳しい内容を解説していくので、参考にしてみてください。

1.現金や商品券

お歳暮として、現金や商品券を贈ることは、「お金に困っている方への施し」という意味が意図せず込められることになるため、贈ってはいけません。

特に目上の方や上司に贈るのは、上から目線に捉えられることから、お歳暮では贈ってはいけないものの一つとして覚えておきましょう。

親しい友人や親族であれば、Amazonギフトや家電量販店、図書券などを贈ることはあるかと思いますが、基本的には贈ってはいけないものなので注意してください。

2.下着や靴下

下着や靴下をお歳暮として贈ってしまうと、相手に「踏みつける」といった意味合いや施しと捉えられることが多いため、目上の方や上司の方に贈ってはいけないものです。

日頃の感謝の意味を込めて贈るお歳暮の概念には当てはまらないので、間違えて選択しないように注意しましょう。

3.刃物や鋭利なもの

刃物や鋭利なものというのは、相手と縁を切るという意味合いに捉えられることがあります。そのため、贈る相手には十分注意しましょう。

筆記用具も鋭利なものと判断されるので、親戚の子供に贈るといった親しい人物以外には贈らないようにしてください。

4.ハンカチ

お歳暮として手軽なハンカチもお歳暮としては不適切であると言われています。ハンカチは、昔の書き方で「手巾」と書き、手切れという意味を連想させてしまうのです。

そのため、目上の方や取引先の相手に贈ると、嫌なイメージをもたれてしまう恐れがあるので、注意しましょう。

5.櫛

お歳暮として贈る方も少なくなっていますが、櫛もお歳暮として贈ってはいけないものの一つです。櫛はク(苦)シ(死)と日本語で縁起の悪い言葉が並ぶため、贈り物としては不適切になります。

親しい方に贈る場合にも、櫛はお歳暮として贈ってはいけないものなので、マナーを守ってお歳暮を選択していきましょう。

お歳暮はどんなものが喜ばれる?

お歳暮は感謝の気持ちを込めて贈るものであることから、相手が喜ぶものを選んで贈ることが大切です。特に取引先相手に贈るのであれば、好きなものや喜ばれるものを選択するのは、今後の関係を良好に保つためにも重要になります。

またお歳暮として選ばれるのが多いのが、飲み物や食べ物です。その場合、相手がいつお歳暮の中身を開けて食べるかはわからないことから、日持ちすることが相手に喜んでもらえる条件の一つになります。

すぐに消費期限が来てしまうものであれば、せっかく贈っても意味がなくなってしまうでしょう。

そのため、相手に贈って喜ばれる条件として「相手の好きなもの」で「日持ちするもの」を基本的に選んで、お歳暮として贈ることをおすすめします。

1年を通してお世話になった人へ感謝の気持ちを贈ってみてはいかがでしょうか?

1年の締め括りに贈るお歳暮は、1年間お世話になった気持ちを表現するために、言葉では表せない気持ちを伝えるためにおすすめの方法です。

遠方で離れて暮らす家族に贈ることで、自分は元気にやっているという気持ちと来年も元気に過ごしてくださいという気持ちを込めることができます。

また取引先の相手に贈ることで、来年も継続してお付き合いお願いしますという気持ちを相手に伝えることが可能です。

ただ最低限のマナーは押さえておく必要があります。今回紹介した贈ってはいけないものを参考に、相手にどんなものを贈れば喜ばれるのか、考えてお歳暮を贈ってみてください。