- 2017.12.09
- 静岡の「食」
『富士正 大吟醸 全国新酒鑑評会受賞酒』を熟成させたお話
大五うなぎ工房うまいもの発見隊の小山です。今回は富士正の全国受賞酒のお話。全国新酒鑑評会の出品酒は、かなりの日本酒好きでも、なかなか手に入れられません。ましてや、受賞酒ともなると、それこそ入手困難です。
鑑評会への出品酒は、加水前の「原酒」。しかも薮田(やぶた)などの機械を使わず、袋吊りなど特別な方法で搾った原酒ですから、もともと量が限られます。今回、富士宮市の富士正酒造の全国受賞酒を50本、蔵元のご好意で独占仕入れすることが出来ました。
「せっかくの貴重なお酒、このまま売るのももったいない…」と思い、この受賞酒を冷蔵庫で寝かせて、熟成酒として売り出そうと計画しました。というのも、この受賞酒の出来がとても良かったのです。このお酒なら十分に熟成に耐えられる。そう考えました。
全国受賞酒の熟成酒、私もめったに呑んだことはありません。出来立ての若いお酒のフレッシュな美味しさも魅力的です。でも、本当に素性の良いお酒を1年、2年寝かせた熟成酒をぜひ一度お試しください。その美味しさに、きっと驚かれるはずです。
でもこれは、味や香りに濁りのない、本当に出来の良いお酒だからこそ可能なこと。素性の悪い酒をいくら熟成させても、隠れていた悪い所が目立ってくるだけで、少しも美味しくなりません。半年ぶりに熟成具合を確認し、その素性の良さが改めて確認できました。
大五うなぎ工房の新商品企画会議の審査会でも、この『富士正 大吟醸 全国新酒鑑評会受賞酒』はダントツの高評価。とても美味しく熟成されました。ただでさえ貴重な全国受賞酒を、さらに熟成させた本当に希少なお酒です。ぜひぜひお試しいただきたいと思います。