- 2017.11.08
- 静岡の「食」
うなぎをつまみに(1)『磯自慢 純米吟醸 大井川の恵み 薆瞬』その1
こんばんは。大五うなぎ工房の小山です。今回から始まる新シリーズ「うなぎをつまみに」。何のひねりもありません。まんまタイトル通りです。うなぎをつまみにお酒を飲みながら、思ったことを書いていくシリーズ・・・となる予定です。
さて、記念すべき1回目は、『磯自慢 純米吟醸 大井川の恵み 薆瞬(かおるとき)』を飲みながらのお話。
「磯自慢」は焼津市の磯自慢酒造の代表銘柄、静岡県産のお酒で、全国的に一番知られている銘柄です。洞爺湖サミットの乾杯酒など、国際会議のパーティの席や、JAL国際線ファーストクラス定番のお酒と言っていいかもしれません。
2017年8月発売の『磯自慢 純米吟醸 大井川の恵み 薆瞬』は、静岡のお酒好きの間では、ちょっとした話題になりました。例年このお酒は、焼津産の五百万石で仕込まれます。ところが今回は、静岡県オリジナル酒米『誉富士』を使用しています。つまり今年の『大井川の恵み』は、「磯自慢酒造が誉富士で仕込んだ最初のお酒!」という事で、静岡の酒好きの注目を集めたという訳です。かくいう私も、飲む用と冷蔵保存用に8本購入しました。
今回、『磯自慢 純米吟醸 大井川の恵み 薆瞬』に合わせたのは、『うなっ娘』のハーフカット。うなっ娘はタレに黒糖をプラスしているので、コクのある甘さが特徴です。蕎麦つゆもそうですが、静岡県、特に中部は甘めの味付けです。これは個人的な意見ですが、府中と呼ばれた江戸時代からの伝統ではないかと思っています。この辺の詳しいお話はいずれまた。
さてさて、おつまみとしてのうなぎの蒲焼と、合わせるお酒の相性を考え出すと、実はかなり難しいのではないかと思っています。もちろん、日本酒と合うのは分かっています。でも、「焼酎は芋?麦?」「ワインは赤?白?」「ウィスキーはダメなの??」などと考え出すと、「う~ん」と考えてしまう。いや、実は日本酒にしても銘柄によって香味の特徴が幅広いですし、酒質によって飲む温度もかなり重要だと思います。
でも、磯自慢の場合は温度で悩むことはありません。なぜなら、推奨の適温は3~5度、ちょうど冷蔵庫の温度です。磯自慢に関しては、飲むのも保管するのも、この推奨温度帯を外さないことをお薦めします。
「その2」につづきます。