- 2017.09.07
- 食べ歩き
三島市でうなぎと言えば桜家と言われるほど有名なお店。
大五うなぎ工房うまいもの探検隊の小山です。
今日は三島の「うなぎ桜家」さんへと出掛けたお話です。桜家さんはキー局の番組でもよく紹介されていますから、いつうかがっても行列ができています。最近は外国人の観光客も順番待ちしているのを見かけます。
三島は新幹線駅からすぐに楽寿園がありますし、美しい川の流れる街を散策するのも楽しい。三嶋大社をお参りしてから人気の大社の杜というコースもいいなあ。そして、安政3年創業の老舗うなぎ屋の、風情のある店内でビールと蒲焼・・・くー、これはたまりませんな。三島、いいですねえ、大好きな街です。
さてさて、桜家さんです。この日は「うなぎ重箱 お吸物付」を注文しました。桜家さんには特上、上、並といった鰻の質の違いによるランク分けはなくって、うなぎが何枚付くかで値段が変わります。うなぎの質は同じです。
お重に蒲焼が2枚+2枚の計4枚重なっているのが6,000円、逆「に」の字に3枚並んでいるのが4,950円、2枚だと3,750円です。私は常々思っているのですが、3枚がベストバランスだと思っています。4枚はご飯との比率を考えると多過ぎ。2枚だとちょっと物足りない。ゆえに、3枚がおすすめです。
うなぎ屋さんに行く楽しみはいろいろありますが、なんといってもお吸い物、これが楽しみなのです。桜家さんのお吸い物はかなり塩分控えめの薄味です。濃い旨味で口の中がキューッとなるタイプではありませんが、おだしの風味がよく分かります。このお吸い物が、主役の蒲焼とマッチした「ほどの良さ」ってことだろうと思います。
桜家さんの蒲焼を表現する音は「サックリ」だと思います。パリッと焼かれた表面に箸を入れると、一瞬くっと表面が沈んでから、箸の先端がサクッとふんわり柔らかな身を割ります。この、お箸の先端がくっと沈むのがいいんだよなあ。まさにサックリな感じ。
蒲焼のお味はあっさりです。関東風よりもさらに軽い印象。身も軽い脂で、ふんわりと口の中で溶けてしまいます。お店ではこうした蒲焼の印象を「かるみ」と表現しているみたい。うなぎそのものの美味しさを味わってほしいということなのでしょう。
三島のうなぎの美味しさは水の良さとよく言われます。町の中心街を流れる川でも、こんなに水がきれいなのです。富士山の伏流水ですからね。このきれいな水で身を締めたうなぎだからこそ、「かるみ」を実現できるのかもしれません。
沼津・三島は母方の親類が多く、まして三島の清水は母の自慢でした。又、広小路の桜やは最愛の人となどとお伺いした我が青春の一ページです。昭和40年ごろ会社の創立記念の宴会を桜やで行い、「うなぎ会席膳」を頂きました。それ以来うなぎは桜やと決めていますが家族でお伺いした時は混雑で待時間が多いため他のお店へ行き失礼いたしました。私も81歳となり外出する機会が少なくなりこの2年くらいはご無沙汰していますが何時も桜やは忘却していません。三島市内にあるうなぎやは皆桜や出身の親方が多いと聞いています。最近では奥様がお店を仕切りこまめに接客しています、大変心配りの優れた女将です。私も沼津の美人姉妹を誘い31年1月5日は私の誕生日なので三嶋大社へ初詣の帰りに立ち寄り樽酒と共に賞味したいと今から楽しみにしています。女将のフアンより。
先ほどコメントを送信した文面の中で、店名を「桜屋」を「桜や」と記載してしまいました、大変失礼しました訂正しお詫び申し上げます。