- 2017.09.15
- 食べ歩き
鷹匠の老舗うなぎ屋「辰金本店」。今日は敢えてキャベツかつ丼をご紹介。
大五うなぎ工房うまいもの発見隊の小山です。今日はかつ丼のお話です。
私の大好きな街、静岡市の鷹匠界隈で「うなぎ」と言えば、鷹匠3丁目の辰金本店さん。あるいは、北街道沿いにちょっと足を延ばして、横内町の池川支店さんでしょう。2店とも私の好きなお店ですが、何かいいことがあると、自分へのご褒美に辰金さんの「上うな重」を奮発したものです。
でも、今回は「うなぎ」ではなく、辰金さんの「キャベツかつ丼」をご紹介させていただこうと思います。今でこそソースかつ丼は珍しくありませんが、30年前、辰金さんのキャベツかつ丼を初めて食べたときは衝撃でした。
どんぶりのフタの上に漬物の小皿。うーん、懐かしいですねえ。昔、丼物を出前でとると、こんな風に岡持ちから出てきました。さてさて、キャベツかつ丼には「ヒレ」「ロース」「チキン」の三種があります。私の圧倒的なおすすめは「ロース」です。もう、ロース一択と言っても過言ではないでしょう。(注:ごく個人的な意見です^^;;;)
どんぶりのフタを取ると、キャベツがこんもりと盛られています。初めてこのフォルムを見たときは「なんだ、なんだ、大量のキャベツの千切り? えっ、とんかつはどこ? 生のキャベツでご飯を食べるの??」と軽くパニックでした。写真をよく見ていただくと、色の薄いソースが全体に振りかけられているのが分かります。このあっさりソースが美味い!このソースがあるからこそ、辰金のキャベツかつ丼が成立しているのです。
あっ、それとキャベツかつ丼を注文する時のおすすめですが、ぜひ、赤だしの味噌汁を別途注文していただきたい。確か150円だったかな。
お豆腐に油揚げとワカメ、そして小口の刻みネギがパラリ。と、ごくごくシンプルな赤だしですが、これがしみじみと美味い。「ああ、美味い。滋味だなあ。」っていつも思う。お試しください。
えー、お話がそれましたね、キャベツかつ丼に戻ります。ご覧の通りキャベツの千切りがこんもりと盛られています。丼のフタで押さえられ、更にご飯やとんかつの熱で蒸されることにより、この優しい曲線が描かれる訳です。実に素晴らしいですね!
このキャベツを掘ると、カットされたとんかつが姿を現します。ロース肉の脂身の甘みと、あっさりソースの優しい酸味、そしてしっとりキャベツとつやつやご飯。これを「ガッ」とかき込むわけです。そりゃあ美味いに決まってる! 一度お試しいただきたいです。