静岡県の日本酒の基礎知識 歴史④

~品質勝負の大逆転に賭けた静岡~

桶売に大きく依存していた各地の酒造会社は、次々と姿を消していきます。こうした状況に危機感を抱いた静岡県内の酒造会社は、「お酒の品質を向上させて生き残る!」という方向へと大きく舵を切ります。時を同じくして、静岡県工業技術センター(当時)で『静岡酵母』が開発されます。静岡酵母の開発者である河村伝兵衛氏が各蔵を熱心に回り、新酵母を使ったお酒の研究、指導にあたります。

【酒造りの風景】「開運」土井酒造場(掛川市)の培養室にて:静岡酵母の培養の様子。試験管のスラント(斜面培地)から選抜した酵母をインキュベーター内の三角フラスコで培養する。上の写真は培養中の静岡酵母「NEW-5」。下の写真は試験管内のスラント(斜面培地)。※写真と本文の内容は関係ありません。

「朝起きて麹室に行くと、先に河村さんが来ていて、笑いながら遅いよと叱られました」というお話を磯自慢の寺岡社長からもお聞きしています。こうした熱心な指導に、酒造会社の品質に妥協しない取り組みもあり、昭和61年、全国新酒鑑評会において、一気に10蔵が金賞を受賞するという快挙を成し遂げます。『静岡型吟醸』の鮮烈な全国デビューです。(歴史⑤につづく)

不老不死の伝説を持つ富士山で越冬熟成させた縁起の良いお酒。

東口本宮冨士浅間神社、冨士山小御嶽神社にて秋・春にお祀り、

パワースポット富士山熟成では、これ以上のお酒はありません。

敬老の日や、おじいちゃんの誕生プレゼントに最適なお品です。

静岡型を代表する酒蔵の純米酒を飲み比べ!

三酒三様、かなり面白いお薦めのセットです。

「静岡県の日本酒の基礎知識 歴史⑤」につづく

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